2012年11月07日

奇跡のカツ丼

 当社の棟瓦施工法が発明協会の賞をいただけることになり、思えば社会人になって公式に人から褒められるのは初めてだな、と気づき、やっぱりうれしいです。  
 8月に棟補強金具の特許出願をしたのですが、実は引き続き3つ目の出願の準備を進めております。長年懸案だったある施工上の問題を解決するアイディアです。もちろんアイディア止まりではなく、その効果は模擬屋根で実証済です。即、現場で実施可能なのですが、権利取得のため出願が終わるまでは現場での施工も公開もできません。

 月曜は、瓦工事業組合の仕事で田老町へ行ってきました。帰りに宮古で昼食をとったのですが、その時食べたカツ丼の味が今だ脳裏を離れません。

 駅前の小さな食堂でした。店構えに惹かれ、のれんをくぐりました。
 カツ丼を注文し、厨房で働く店の方の様子をうかがっておりました。タマネギをきざむ包丁さばきが見事でしたし、動作も流れるようで、「これは期待できるかも」と思っているところに料理が来ました。
 一見してアレッと思いました。
 ご飯の上にカツがのっており、その上に玉子とタマネギをタレで煮た具材がのってます。つまりカツを玉子で煮てとじる一般的なタイプのカツ丼ではなかったわけです。
 カツを箸でつまんでみると、衣が薄くきれいに肉を包んでいます。ロース肉は実にジューシーでした。口に含んでおっと思いました。肉に下味がついている、実にいい加減の塩味でした。美味い、と思いました。
 タマネギを包んだ玉子はきちんと火が通っているのにやわらかく、まるであたたかい生湯葉のような食感でした。
 衣はサックリ、中はジューシーなカツと、独特の食感の玉子とご飯を、気が付けば夢中で食べてました。
 食後、店の方のお話を訊きました。
 戦前からのお店で、カツ丼は創業当時からこのスタイルだったそうです。ちなみに今の方は三代目とのこと。他のメニューも食べたくなりました。宮古に来た際はまた来ます、と言って店を後にしました。

 帰りは大槌町に寄らねばならず45号線を南下しました。

 途中、浪板海岸を通りました。美しかった砂浜はやはり無くなってました。
 震災前、最後に浪板海岸に来たのは、2010年の秋の初めでした。
 日曜の夕暮れに、砂浜で裸足になって砂と波の感触を楽しんだものです。闇と光が交差する時刻、波打ち際の透き通る水の色が忘れられません。
 
posted by walker at 18:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2012年11月01日

議会制民主主義の限界 その2

 御無沙汰してました。久しぶりに更新いたします。話題はカタメで行きます。 
 以前「議会制民主主義の限界」と題する記事を書きました。今回は別の角度から、現代社会においてなぜ政治がうまく機能しないのか、について書いてみたいと思います。湯浅誠氏の著作「ヒーローを待っていても世界は変わらない」にインスパイアされての記述ですが、あくまで私の意見として読んでいただければと思います。
 まず、「議会制民主主義はベストな社会を作るには向かない制度である」と認める必要があると思います。ベターな社会を目指すことも困難と思います。別の言い方をすれば、「議会制民主主義とはワーストを回避するにはもっとも優れた制度である」ということです。
 以前、管氏が総理だった頃に「最少不幸社会」という表現をしましたが、実はあの言葉は議会制民主主義の悲しい本質をズバリ言い当てたものだったかもしれません。
 今の政治には「強いリーダーシップ」が求められています。経済界を見渡せば、強いリーダーシップを持った人材はゴロゴロいます。ソフトバンクの社長さんとかユニクロの社長さんとか沼田製瓦の社長さんとかとにかくいっぱいいます。
 では、そういう方々が総理をやれば上手くいくのか、といえばまず絶対ムリです。
 企業経営は基本的に志を同じくする者、利害が一致する者同士が組織を組んでコトにあたります。
 政治の場合は、主権者全員の意見が一致すること、すべての主権者の利害が一致することなどあり得ません。よってリーダーは自分が取りたい政策に賛成する人々よりも、むしろ反対する人々の意見を調整することに時間を取られます。ここが、企業経営と政治の最大の違いです。結果、大胆な政策が選択されることはなく、反対意見を調整する過程で骨抜きにされたような政策が出来上がります。したがってその効果には限界がありますが、少なくとも誰もが「それはないだろー!」と悲鳴をあげるような最悪の状況だけは回避されるでしょう。これもまた議会制民主主義の限界と言えます。
 長いこと政治家をやっていればそんなこと分っていて当たり前なのに、80歳にもなってまだ「強いリーダー」を演じたい方がいるようです。今まで何を学んできたのでしょう?
 私は基本的に調整ごとが苦手なので政治の世界は嫌いです。できるだけ近寄らないようにしています。でも主権者として意見だけはいつでもキチンと表明したいと思ってます。それでも私にとって不本意な形で世の中が動いたとしてもそれは仕方のないことです。だって、議会制民主主義に代わるより優れた制度は今のところ見つかっていませんから。
 
 
posted by walker at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・経済