2014年06月16日

田舎の年収300万は東京の年収1000万に相当する

 長いタイトルですみません。 ここ数年、首都圏在住の友人たちと話していて感じたことを書きます。かなり大雑把な数字を入れてますので、細かい点はご勘弁ください。

 テーマはお金です。
 田舎で年収300万の暮らしと、東京で年収1000万の暮らし。どっちがゆとりがあるでしょうか?

 私は50代の前半ですが、同年代の都会の友人たちは、ほとんど家を建ててしまいました。土地込みで6000万ほどかかったみたいです。田舎の感覚からすれば、どんな豪邸かと思いますが、まあそれなりに立派な家なのでしょうが、豪邸というほどでもないでしょう。ちなみに盛岡あたりで大手ハウスメーカーで建てれば、土地込みで3200〜3900万がいいところでしょう。
 それと、首都圏では中学くらいから私立に通わせることがけっこう普通みたいです。学費は、中学も高校も1年で100万近くかかるんですね。それまでにも塾に通うので出費がかさむみたいです。

 当社の従業員で、住宅ローンを抱えているのは、18人中1名です。他の従業員は、私も含め親と同居しており、おそらく今後、自分で家を建てる予定はない、と思います。私もありません。

 田舎では、奥さんもほとんど働きに出てます。もともと農家の考えの延長にあるのでしょう、嫁が家事以外の労働をしなくてよい、という思想は田舎にはありません。専業主婦というのは、都会的ライフスタイルだと思います。

 また、田舎はほとんど通勤時間がかかりません。それは仕事にかかわる拘束時間がそれだけ短いということです。東京では通勤片道1時間は当たり前。往復で2時間から3時間は普通でしょう。
 その点、田舎の通勤時間は、5分から長くて20分です(当社の場合ですが)。
 兼業農家も多く、朝仕事を終えてから会社へ、という従業員もおります。当然、農業収入もあり、野菜も自前で調達できますので食費も浮きます。お米をわざわざ買っている従業員はたぶんいないと思います。

 田舎の方がお金がかかるものがひとつだけあります。車です。ほとんどの家に、数台の車があります。通勤や買物に必要ですから、生活必需品であるわけです。

 さて、ここまでの条件で生活のゆとり度を比較してみましょう。
 
 まず、東京の年収1000万のサラリーマン。奥さんは専業主婦とします。
 家のローンが月20万として年間240万。
 子供二人で、どちらも私立だと学費が年間200万。
 お金を生まない通勤時間を労働収益(時給1000円のアルバイトをしたとして)に換算して、往復通勤2時間のサラリーマンで1日2000円×230日=46万。
 これらの合計486万が都会生活のコストです。
 年収1000万だと、手取りはよくて800万くらいでしょうか?
 では、その手取り800万から都会生活コスト486万を差し引くと、314万円です。これが実質的に自由になるお金です。

 一方、田舎の年収300万。手取りは、250万くらいかな?
 田舎では、高校までほとんど子供は公立に通います。授業料自体はそれほど大きな負担ではないでしょう。その他の都会生活コストもほとんどかかりません。余分に必要な車といっても軽自動車かヴィッツとかのクラスです。メイン車の他にそれらが1〜2台。維持費が年間燃料代を入れて約40万。学費と合わせて60万くらい差し引けば、都会の年収1000万サラリーマンと比較可能でしょう。
 そうなると、190万円が自由になるお金です。

 ここで表に出ない数字があります。ほとんど0に等しい通勤時間の余裕が生み出すプラス面です。都会のサラリーマンが時給1000円で2時間働いた場合に相当する収益です。それは農業収益だったり、本来お金を払うべきところを自分の労力で済ませた場合であったりします。したがって、比較のため、都会の年収からその分46万を差し引いてあったわけです。

 都会派は314万。田舎派は190万。124万の差があります。この差を埋めるのが、田舎の奥さんの収入です。非課税枠の110万で奥さんが働けば、その差は14万まで縮まります。奥さんがもうちょっとがんばって働いて、年収130万くらいになれば、ほぼトントンになります。
 つまり、都会の1000万プレーヤー、お子さん二人で私立、奥さん専業主婦というカッコイイ家族と、田舎の年収300万、お子さん二人公立、奥さん共稼ぎ年収180万の家族は、金銭的なゆとりはほぼ同等です。

 さらに言えば、田舎は親との同居がほとんどです。だから奥さんが働きに出れるわけです。そして、親には年金があります。お父さんが厚生年金に入っていれば、年額200万は超えるでしょう。親が元気であれば、老人の生活費はそれほどかかりませんから、可処分所得として100万近く加算して良いでしょう。そうなれば、田舎派は都会派に圧勝します。もちろん、期間限定ではありますが。

 都会生活のコストを一言で表現すれば「見栄張りコスト」です。会社の同僚や上司、部下、友人、ご近所さんやママ友の間で、ついつい比較してしまうのでしょう。人間ですから当然です。見た目にも気をつかいますから、洋服代にかかる費用も田舎の比ではありません。他人との比較で、日々、心穏やかではありませんね。

 その点、田舎は開き直ってしまえば、ほとんど生活にお金がかかりません。要はその生活を受け入れられるか否かです。人それぞれの好みの問題でしょうね。
 
posted by walker at 18:20| Comment(3) | TrackBack(0) | 政治・経済
この記事へのコメント
岩手県南の田舎の町から昨年、都内へと転職しましたが、おおざっぱな計算にしてもちょっと乱暴かなと思いますね。

田舎は実家暮らしで都会は持ち家。
田舎の奥さんはパートに出て都会は専業主婦。
田舎は公立学校で都会は私立学校。
最後には親の年金にたかる。

そりゃ、この条件なら田舎暮らしが圧勝でしょう。
むしろ、田舎を勝たせるためにはここまでやらないといけないんですね。

ほぼ、ここに出てくる田舎のモデルケース通りの生活でしたが、現在の都内賃貸世帯年収580万のほうが可処分所得に余裕がありますよ。

都心でなければ車も持てますし、家賃や地価も地方都市とさほど変わりませんので。
Posted by 774 at 2014年07月28日 10:53
774さんへ
コメントありがとうございます。
生活様式は人それぞれですから、仮にこういう条件で比べれば、こういう結果も言えますね、という話なので、少々乱暴な理屈と言われれば返す言葉もありません(汗)。
まあ、「田舎の年収300万は東京の年収1000に相当する場合もある」という程度で読んでいただければ、と思います。
尚、都会の年収1000万に関する考察は、このブログの数日後に、雑誌「アエラ」でも取り上げられておりました。なかなか面白い記事でしたよ。
Posted by 散歩者 at 2014年07月28日 14:37
 年収300万の俺は都会で1000万か、どうりで好きな物買えるわけだ。
 一人暮らしだし、交友関係ほぼゼロだから専門学校卒でも貯金しながら我慢しない暮らしできるわ。
だが本音は若いうちに都会いって稼ぎながら豪遊したかった。結果的には今が成功なんだが・・・

Posted by at 2016年04月29日 23:57
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